20070614

庄司さんの引き出し

【 施主より 】

概算見積も佳境に入ってきました。
前回頂いた見積書を見ても直ぐにはピンと来なかった自分も
その数日後からは派手な見積もり金額を思い出す度、うろたえてしまいます。
「えらいこっちゃ…」 とうなされる夜が何度あることか(笑)

建築家さんに依頼して家造りをするとほとんどの方は
減額について悩まれていますが
ブログなどで拝見するほとんどはトップページには
「竣工しました!」 
と晴れやかな文字が躍っていて
減額の苦しみや切なさ、
それは過去の事として後日談になっています。
今の自分からしてみればどれも眩しく羨ましい。

将来自分も無事に竣工出来て
このブログを開く時には思い出に出来ているんでしょうが
あと一息のところまで漕ぎ着けたとは言え
「あと ウン百万円どうすんの?」 
な状態真っ只中の自分にはそんな余裕はありません!
もう一息と言いながらウン百万円足りません(笑)
ホンとに思い出に出来るんでしょうか?

サッシひとつ、柱1本ではどうにもならないような
前回の派手な見積もりから
これまた派手に思い切ってバッサリ削られた図面が
庄司さんから今回提出される… と思っていたら
「アレ? 結構イメージ変わってないのね」 
という図面が提示されました。

確かに意匠的な意味合いが大きかった部分は
かなりのボリュームでなくなりました。
コレは残念なことだけど
初めて庄司さんとお会いしたときにぶつけた希望
空間の広がりやこんな生活をするために家を創るんです! 
という本質の部分は変わらず自分の眼の前に提示されています。

何を削って何を残すか?
コッチとそっち、どっちにするのか?
減額調整は決断の連続です。
やはり悩みます。

ですが庄司さんの沢山の引き出しから出される案はどれも勝算があって
保守的で手堅い方ばかり選んでいた自分も
いつの間にか遊びのある部材を選んでみたりで、なんか楽しい。

眼を瞬かせながら図面に向かっている建築家と
一戸建ての寒さに怯えながら夫の姿を諦め半分で見つめる妻と
自分の部屋が真っ先にシンプルな計画にされたのを知らないヨチヨチ歩きの娘。
みんなの協力であと一息です!

楽しんでいるのは自分だけかもしれない(笑)
ワシ、何も考えてないもんなぁ…。
考えていることは祝杯をどのワインにするかとかそんな事ばっかり。。

0 件のコメント: